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全弦交換作業、ついに完了。


8月9日、朝からピンや弦位置の微調整が綿密に行われ、その日の夕方、ついに屋根が戻されました。

8月10日は、終日ダンパーの取り付けです。これは弦の下に位置するのでなかなかお目にかかれないダンパーアクションです。

工場でフェルトが交換されたダンパーを一つずつ調整しながら取り付けていきます。

一通り完成したピアノは8月11日から14日の間調整・整音が黙々と行われ、最後には複数の技術者が最終チェック。

8月15日、最終的な調律と調整が行われ、10日間にも渡った全弦交換作業は無事終了しました。

このスタインウェイ、全弦交換によってどう変わったのでしょうか。ひと言でいって倍音成分が素晴らしくリッチになって、音調が一変しました。ダンパーの調整も完璧で、微妙なペダルワークにどこまでも応えてくれる感じです。

全く新しく生まれ変わった1990年代製D-274(Ser.506430)、これから多くのピアニストに演奏されて、愛されていくことでしょう。

プロのピアニストによる初の試弾は8月18日に行われる予定で、その模様についても速報でお知らせします。なお、全弦交換作業の模様を記録したダイジェスト動画も近日中に公開する予定です。どうぞお楽しみに。


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