世界的巨匠メニューインの愛弟子としても知られる台湾人バイオリニスト、シュー・スーラン(許恕藍)氏の東京でのリサイタルは1年ぶりとなります。
幕開けの一曲は、コルンゴルトのなかでも人気の高いシェイクスピアの喜劇への付随音楽「から騒ぎ(Op.11)」。
二曲目はラヴェル「ヴァイオリンソナタ」。超絶技巧が要求される終楽章の演奏は凄絶そのものです。
そして指揮者・作曲家でシュー・スーラン氏の配偶者でもある徳岡直樹氏による「前奏曲第2番」。ヴァイオリン版の演奏は世界初演だそうです。ラヴェルとは打って変わって甘い旋律がホールを満たします。
休憩を挟んだ最後の一曲はR.シュトラウス「ヴァイオリンソナタ」。作曲家24才の作品で、輝かしくも英雄的な30分の大曲ですが、素晴らしいとしかいいようのない演奏です。
このリサイタルの模様は一部動画でご紹介する予定です。どうかお楽しみに。