2018年6月2日、当ホールにおいて"アルモニア・ムジカ"チャリティコンサート「音楽で贈る花束」が開催されました。「デュオ×デュオparty 2台ピアノ×フルートの奇行師&オーボエの魔術師」というサブタイトル通り、赤木舞、村沢裕子両氏の2台ピアノに加えて、フルートに東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者斉藤和志氏、オーボエに東京佼成ウィンドオーケストラオーボエ奏者/副コンサートマスターの宮村和宏氏が参加するという豪華な顔ぶれです。

<プログラムより>
本日はご来場いただき誠にありがとうございます。
アルモニア・ムジカでは、これまで障がい者支援コンサートを50回、カンボジアの井戸を8基建設、アジアの男の子の生活支援を11年とコンサートでの社会貢献を重ねてまいりましたが、今回、共演の斉藤和志氏、宮村和宏氏、赤木舞氏にご協力いただき、新たにミャンマーの子供たちの音楽教育支援をスタートさせていただくことになりました。
軍事政権下に長くあったミャンマーでは、教育を受けられない子供たちが大勢います。平和の一歩は、よく知り、正しい知識を得ていくことだと思います。
音楽を奏でることは、銃を持つことよりも、ずっとずっと子供の心を明るくすると信じて、本日は、動物の謝肉祭を、管楽器と2台ピアノで演奏させていただきます。
動物の謝肉祭の管楽器編曲と構成は、出演者によるものです。
音楽で心に光をお届けできたらと、皆で準備してまいりました。
最後までごゆっくりと楽しんでいただければ幸いです。
アルモニア・ムジカ代表 村沢裕子
加賀町ホールのステージには、2台のスタインウェイ・フルコンサートグランドがハの字に配置されました。そして幕開けの一曲はサンサーンス「オーボエソナタ」です。ピアノ伴奏は村沢氏。

続いて野田暉行編曲「フルートとピアノによる日本のメロディ」より「赤い靴」「五木の子守歌」「通りゃんせ」。「五木の子守歌」ではバスフルートが使われ、尺八を思わせる枯れた音色が聴衆を魅了します。

ここでピアノは赤木氏にスイッチ。プーランク「オーボエソナタ」、「フルートソナタ」と演奏されて休憩となりました。
第二部の始まりは、モーツァルト「2台のピアノのためのソナタ ニ長調(K.448)」。

そして、コンサートの最後を飾る一曲がフルートとオーボエ、2台ピアノで演奏されるサンサーンス「動物の謝肉祭」全曲です。なかなかお目にかかれないコントラバスフルートも登場。時折入るユーモラスな演奏に会場からは思わず笑い声も。

この素晴らしくも楽しいコンサートを開催してくださった演奏家をはじめすべての関係者の皆さまに心から御礼申し上げます。

次回もまた当ホールで開催していだだけますことをホール関係者一同祈念しております。