暮れ押し迫るにもほどがある2017年12月30日、加賀町ホールにおいてバリトンスター今井俊輔氏のリサイタル、題して「”夢”コンサート」が開催されました(ピアノ伴奏小林茉莉花氏、濱野基行氏)。
開場の2時間以上前から熱心なファンが詰めかけ、異様ともいえる熱気に包まれた加賀町ホール。ホールのキャパぎりぎりの120席が瞬くうちに満席に。

そして開演。幕開けの1曲はトスティ「君なんかもう(Non t'amo piu)」。次いで「情熱(Passione)」、「カタリ・カタリ(Core 'ngrato)」、「マンマ(Mamma)」とイタリア歌曲が続きます。

オペラ「椿姫」 より「プロバンスの海と陸」、「道化師」より「ごめんください皆様方」が披露された後に続くは日本歌曲。山田耕筰「待ちぼうけ」、滝廉太郎「荒城の月」など素晴らしい歌唱が続きます。

休憩を挟んだ第二部冒頭、ピアノ濱野基行氏、なぜか台車にのって登場。ここから伴奏は小林、濱野両氏による連弾体制です。

「セヴィリャの理髪師」から「私は町のなんでも屋」が歌われ、ピアノ演奏で「そりすべり」が披露された後は、歌謡曲シリーズに突入です。「君は薔薇より美しい」「長崎は今日も雨だった」「東京砂漠」・・・。

コンサート最後の曲は今井氏の圧倒的な歌唱力が存分に発揮されたアウグスティン・ララ「グラナダ」。そして興奮さめやらぬ会場全員で日本の伝統曲「富士の山」を歌います。

アンコールにはピアノ連弾で「ルパン三世」、そして「海その愛」も披露されたこの素晴らしいコンサートの様子は、例によりまして一部動画でご紹介する予定です。